肌をしばしお休みさせる

ビニール肌

スキンケアを少しお休みする。

 

よくある話ですけれどきれいな肌の人とあうと、どんなスキンケアをしているのかを聞いてみたくなります。
でもそんなきれいな肌の持ち主ほど「何もしていない」という答えが返ってくる場合が多いのです。

 

そんな「何もしてない」っていう返事ってホントなのかなぁ?と懐疑的になるかもしれませんけれど、実はこの「特に何もしない」という答えというのはスキンケアのとても的を得たような話なんです。

 

お肌というのは24時間、気温や湿度の変化であったり紫外線や乾燥、自動車の排気ガスなど、様々な外界からのストレスにさらされているのです。こんなにも外界からの刺激をダイレクトに受け止めているのが肌ですから、とても痛める可能性の高い部分ということになるでしょう。

 

そんな刺激だらけの疲れている肌に、早く回復をさせようとして次から次へといろいろな化粧品を塗り重ねたりしたらどうなってしまうのでしょう?
ケアしようとしているはずの肌にとってストレスをさらに与えるような結果になりかねないのではないでしょうか?

 

特に夜間というのは、肌が昼間受けたダメージを修復して新しい細胞が生まれている時間なのです。
この肌を休息させるための時間に、余計な刺激を与えるというのは、肌自体が回復して健康になろうとする自然な働きを阻害していることにつながります。
「保湿化粧品をたくさん塗り重ねないと嫌だ」と思っている人や「エステや美顔器でケアをしないと肌が衰えてしまうんじゃないか」と思い込んでいたり「化粧品は高ければ高いほど良い物だ」と勝手に思い込んでる人、そんな人たちは「最小限のケアに絞ってみる」「何もしないで1週間過ごす」そんなことをいちどは実践してみてください。

 

その結果、トラブルは全く起きないし、さらに肌はちゃんと自分で潤いを保って復活する力を持っていることに、改めて気がつくことになるはずです。
はじめにお話をした「特に何もしていない」という答えをする人の肌というのは、余計なストレスにさらされることの、とても少ない恵まれた肌の環境にあって、それによって肌が充分に機能できることの証明であり、自活肌になっているということなのです。

 

つまりスキンケアで最も大切とされるものは、肌に何かを与えることではなくて、肌が本来持っている機能を充分に発揮することのできる環境をあなた自身が作ってあげることなのです。

 

皮膚の内側には肌を健康に美しくするための様々な仕組みがあります。
その機能充分に発揮させることができる、そんな工夫をできた人が肌の綺麗な人と呼ばれる人となれるのでしょう。